環境省は、風力発電施設における鳥類等の衝突(バードストライク)について、施設の計画段階から鳥類等に与える影響を軽減できるよう、配慮すべき各種知見・資料、防止策等をまとめた「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」を公表した。同省では、平成19年度から平成21年度まで実施した「風力発電施設に係る適正整備推進事業」において、風力発電施設におけるバードストライクの各種防止策の検討及びその効果の実証を行い、専門家検討会による「立地適正化のための手引き案」を作成。今回、同案についてパブリックコメントを行い、その結果を踏まえて手引きをとりまとめた。同手引きでは、計画段階の立地選定時に把握すべき情報(関係法令、渡り鳥の経路、希少鳥類などの鳥類の保護上重要な区域、衝突リスクの高い地形等)を示すとともに、衝突リスクの解析や衝突リスク評価のための鳥類調査手法、保全措置等についてまとめている。