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 昭和電工(株)、リチウムイオン二次電池用カーボン下地アルミ箔の本格展開を開始

発表日:2011.01.20


  昭和電工(株)と昭和電工パッケージング(株)は、リチウムイオン二次電池(LIB)用電極の低抵抗化を可能とするカーボン下地アルミ箔の量産を開始すると発表した。現在、LIBでは負極、正極それぞれに集電板といわれる構造があり、正極ではアルミ箔、負極では銅箔が使われている。しかし、プレーンなアルミ箔による集電板は、大型LIB用の正極材料として注目されているオリビン型リン酸鉄リチウム(LFP)との接触抵抗が大きいため、LIBが発熱する危険性があるほか、密着性も悪いため、均一に正極材料を塗工しにくいという問題があった。同社は今回、独自技術を用いてアルミ箔上に導電性カーボンを塗工することで、正極材と集電板との接触抵抗を従来に比べて約50%まで抑えることに成功。これにより、急速充放電特性の指標の1つであるレート特性が従来比で30%以上改善され、自動車向けLIBの集電板用部材として要求される大電流の急速な充放電を可能にした。また、正極材と集電板との密着性も従来比で1.5倍に改善されており、客先での生産性の向上が期待できるという。

情報源 昭和電工(株) ニュースリリース
機関 昭和電工(株) 昭和電工パッケージング(株)
分野 地球環境
キーワード リチウムイオン電池 | 昭和電工 | 正極材 | 負極材 | LIB | 急速充放電 | 接触抵抗 | 集電板 | アルミ箔 | カーボン
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