三菱化学(株)は、リチウムイオン電池用電解液の製造を英国および米国で開始するため、2010年内を目処に現地製造販売会社を新設すると発表した。両国における新会社の製造能力はいずれも、10,000トン/年で、営業運転開始は、英国が2011年秋、米国が2012年夏となる予定。これらの新会社はいずれも、三菱レイヨン(株)の完全子会社であるルーサイト・インターナショナル・グループ社(本社:英国)の工場敷地内に設立し、三菱ケミカルホールディングスグループとしてのシナジーを発揮するという。同社はリチウムイオン電池の主要4材料(電解液・負極材・正極材・セパレータ)すべてを取り扱う企業として、顧客のニーズに合った最適な組合せを提案してゆくとともに、安定した品質と国内外にわたる供給体制を整え、電池材料ビジネスのさらなる拡大に努めていくという。