三菱重工業(株)は、燃料消費量の大幅な節約を実現した液化天然ガス(LNG)運搬船を日本郵船(株)から受注したと発表した。同船は、蒸気を再度加熱利用することで熱エネルギー効率を高めた新型蒸気タービン機関(UST:再熱舶用推進蒸気タービン)を初めて主機として採用したのが特長で、燃費が従来の蒸気タービン機関に比べ約15%向上するという。また、安全性と信頼性が立証されているMOSS方式の球形タンクを4基搭載し、船舶のバランスを保つために搭載する海水(バラスト水)を浄化する処理装置を装備するほか、低硫黄燃料油も使えるようにして、環境配慮を徹底するという。同船の完成・引き渡しは2014年の予定。