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 日本学術会議、提言「食料・農業・環境をめぐる北東アジアの連携強化に向けて」を公表

発表日:2011.06.20


  日本学術会議は、提言「食料・農業・環境をめぐる北東アジアの連携強化に向けて」を公表した。この提言は、日本・中国・韓国・台湾からなる北東アジアにおいて、食料・農業・環境をめぐる課題の共有や相互の依存・影響関係が深まっていることを受け、その問題解決のための連携強化を目指すもの。すでに日韓台では、食料自給率の低下や農村の自然環境・伝統文化の保全などの課題を共有しており、中国でも中長期的には同様の課題に直面する可能性がある。また、食品の安全性についても、リスクを共有する状況となっている。そこで日本学術会議では、1)フードセキュリティ問題と北東アジアの連携、2)食品安全・人獣共通感染症の社会問題化と北東アジアの連携、3)食料輸入経済圏の形成と北東アジアの農業構造、4)北東アジアにおける農村空間・環境管理の4つの観点から、現状と問題点の詳細な分析を実施。その結果をもとに、北東アジアの食料・農業政策に関わる学術連携及び政策連携の強化について提言を行った。特に農村空間・環境管理については、自然資源利用の共同性(ローカル・コモンズ)の再評価や、里山保全等の環境保全策の体系化を掲げている。

情報源 日本学術会議 トップ・ニュース(PDF)
機関 日本学術会議
分野 健康・化学物質
自然環境
キーワード 中国 | 里山 | 環境 | 農業 | 韓国 | 食料 | 自然資源 | 日本学術会議 | 台湾 | 北東アジア
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