国土交通省は、平成22年における全国屋上・壁面緑化施工実績調査の結果を公表した。この調査は、全国の造園建設会社や総合建設会社、屋上・壁面緑化関連資材メーカーなどを対象に、施工面積・件数の実績についてアンケート調査を行ったもの。近年、都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成等の観点から屋上緑化や壁面緑化が盛んに行われており、同省では、その概ねの傾向をとらえる上で、同調査がある程度参考となると考えている。今年は、計435社を対象に、224社(対象の51.5%)から回答を得た。その結果、平成22年中に新たに施工された屋上緑化は約27.2ヘクタール(サッカーコート約38面分)とほぼ横ばいで、壁面緑化は約7.2ヘクタール(サッカーコート約10面分)と増加傾向にあると推定された。これにより、平成12年から平成22年の11年間の累計施工面積は、少なくとも屋上緑化は約304.1ヘクタール、壁面緑化は約39.4ヘクタールになることが示された。