国土交通省は、平成23年における全国屋上・壁面緑化施工実績調査の結果を公表した。都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成等の観点から屋上緑化や壁面緑化が注目されている。同調査は、屋上・壁面緑化の概ねの傾向をとらえる参考とするため、全国の造園建設会社や総合建設会社、屋上・壁面緑化関連資材メーカーなどを対象にアンケート調査を行ったもの。今年は、計453社を対象に、217社(対象の47.9%)から回答を得た。その結果、平成23年中に新たに施工された屋上緑化は約25.2ヘクタール(サッカーコート約34面分)と単年の施行面積は減少したが、施行件数は増加すると推定される。また、壁面緑化は過去最高の単年施工面積となる約8.9ヘクタール(サッカーコート約12面分)が整備され、増加傾向にある。これにより、平成12年から平成23年の12年間の累計施工面積は、少なくとも屋上緑化は約330ヘクタール、壁面緑化は約48ヘクタールになることが示された。