政府は、平成23年9月26日(月)から28日(水)まで、神戸市で開催された、「水銀条約政府間交渉委員会第3回会合の準備のためのアジア太平洋地域会合」の結果を公表した。国連環境計画(UNEP)では、平成21(2009)年2月の第25回管理理事会において、国際的な水銀の管理に関して法的拘束力のある文書(条約)を制定すること、及びそのための政府間交渉委員会(INC)を設置して平成22(2010)年に交渉を開始し、平成25(2013)年までのとりまとめを目指すことを合意している。今回の会議は、同年10月31日からケニア・ナイロビで開催予定の「INC第3回会合」に先立ち、同会合で議論される予定の水銀に関する条約の条文案等について、アジア太平洋地域の各国で意見交換を行ったもの。その結果、1)水銀添加製品・製造プロセス及び2)環境(大気・水・土壌)への排出について、技術的な検討も含め、INC3でコンタクトグループを設置し重点的に議論すべきとの見解で一致した。また、その他の項目を含め、同会合での議論を踏まえ、INC3に向けて、各国でさらに条文案の内容について検討することとなった。