政府は、平成24年5月15日(火)から17日(木)まで、マレーシアのクアラルンプールで開催された、「水銀条約政府間交渉委員会第4回会合の準備のためのアジア太平洋地域会合」の結果を公表した。国連環境計画(UNEP)では、平成21(2009)年2月の第25回管理理事会において、国際的な水銀の管理に関して法的拘束力のある文書(条約)を制定すること、及びそのための政府間交渉委員会(INC)を設置して平成22(2010)年に交渉を開始し、平成25(2013)年までのとりまとめを目指すことを合意している。今回の会議は、平成24年6月27日からウルグアイのプンタ・デル・エステで開催予定の「INC第4回会合」に先立ち、同会合で議論される予定の条約の条文案等について、アジア太平洋地域の各国で意見交換を行ったもの。その結果、条約の制定に向けて議論を加速すべく、新しい修正条文案及び会期間作業において作成された文書をもとに、第4回INCの議論を進めることが概ね了承された。また、その他の項目を含め、同会合での議論を踏まえ、第4回INCに向けて、各国でさらに修正条文案の内容について検討していくこととなった。