環境省は、アジア太平洋地域における「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(SAICM)の推進のため、平成23年9月8日(木)、9日(金)に中国・北京で開催された「第3回SAICMアジア太平洋地域会合」の結果を公表した。SAICMは、2002年のヨハネスブルグサミット(WSSD)で採択された「2020年までに化学物質が健康や環境への影響を最小とする方法で生産・使用されるようにする」ことを目標として、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、予防的アプローチ、有害化学物質に関する情報の収集と提供、各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進等の分野での戦略と行動計画を定めたもので、3年ごとに国際化学物質管理会議(ICCM)において進捗状況をレビューすることとされている。今回のアジア太平洋地域会合では、OEWGに向けた準備等について議論がなされたほか、2009年5月の第2回ICCMで採択され、国際的に議論が進められている「新規の課題」等の今後の取扱いについて意見交換を行った。また、同会合に先立ち、ペルフルオロ化合物(PFC)に関するワークショップ及びナノテクノロジーとナノ材料に関するワークショップが開催された。