(株)日立製作所は、風力発電システムの軽量化と建設時の作業負荷の低減などを実現する、2,000kW級風力発電用の永久磁石発電機の小型・軽量化技術を開発したと発表した。現在、風力発電用として主に導入されている「巻線形誘導発電機」では、回転子に電力を供給しながら風車を回転させて発電する必要がある。そのため、回転子への電力供給が不要な永久磁石を活用した「永久磁石発電機」への期待が高まっている。同社は今回、発電機の回転子に冷却用通風溝を形成することで永久磁石を効率的に冷却し、かつ発電機の小型・軽量化を実現する高冷却回転子構造を開発するとともに、磁石配置や冷却用通風溝寸法を最適化し、電気特性と機械強度のバランスを保つことができる発電機設計技術を開発した。同技術を適用した2,000kW級永久磁石発電機を試作・検証した結果、現在主流となっている巻線形誘導発電機(2,000kW級)と比較して、同レベルの発電効率(97%以上)を保ちつつ、約30%の重量低減を達成できることを確認したという。
情報源 |
(株)日立製作所 ニュースリリース
|
---|---|
機関 | (株)日立製作所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 発電効率 | 軽量化 | 地球温暖化 | 低炭素社会 | 日立製作所 | 小型 | 発電機 | 永久磁石 |
関連ニュース |
|