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 (株)富士通研究所、CPUの廃熱を用いた冷却技術を開発

発表日:2011.11.07


  (株)富士通研究所は、CPUから発生する廃熱を利用して、サーバルームの冷却に使用する冷水を製造する技術を開発したと発表した。現在、施設の冷却に使われる冷水の大部分は、電気やボイラーなどの熱を利用して製造されている。また、高温廃水の熱を利用する試みも始まっているが、水冷式のCPUから排出される廃水は55℃と温度が低く、これまで冷水の製造には利用できなかった。同社は今回、1)55℃の低温でも効率的に水を乾燥できる新たな吸着材、2)CPUの負荷変動にあわせて、廃水の温度を40℃から55℃の範囲に保つ技術、の開発により、CPUの廃熱から15~18℃の冷水を連続的に製造することに成功。同技術により、既存のデータセンターの消費電力の約40%を占める空調消費電力を最大で約20%削減できるという。同社では今後、2014年ごろのデータセンターでの適用を目指し、大規模化、スペース効率の向上、信頼性の向上などの技術開発を進め、工場・オフィスビル・太陽熱発電システムなど、データセンター以外の用途において利用されていない低温廃熱への活用を目指していくという。

情報源 (株)富士通研究所 プレスリリース
機関 (株)富士通研究所
分野 地球環境
キーワード CO2 | 消費電力 | 廃水 | 空調 | データセンター | 廃熱 | 富士通研究所 | 冷却 | 吸着剤 | CPU
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