(株)竹中工務店は、工場の空調設備と生産設備を一体化し、互いに熱交換するシステムを、山梨県富士吉田市のミネラルウォーター製造工場に初めて適用し、同工場のCO2排出量を約30%削減することに成功したと発表した。同システムでは、建物全体の冷房に利用した地下水を、自動倉庫内の製品冷却等にも段階的に再利用(カスケード利用)することで、地下水使用量を削減しつつ、より高い温度の廃熱温水を取得。さらに、この廃熱温水を有効利用して製品を加熱殺菌前に予熱するなど、建物のみならず、生産ラインのCO2削減にまで踏み込んだシステムとなっている。同システムを採用することにより、工場全体のCO2排出量は約30%(建物設備では約90%、生産設備では約17%)削減となった。また、建築物の環境性能評価CASBEEにおいて、最高ランクの「S」評価を認証取得予定という。