(株)竹中工務店は、省エネルギーを追求した次世代型オフィスの実証実験を、2010年4月に竣工した同社の関連会社TAKイーヴァックの新砂本社ビル(東京都江東区)で開始すると発表した。同実験は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて行うもので、同社が開発した空調、照明、制御の3要素技術を駆使した「次世代型オフィスルーム」を、同一の建物内の「一般オフィスルーム」と比較するもの。研究段階の試算では、「次世代型オフィスルーム」における1m2当たりの消費電力は、「一般のオフィスルーム」の2/3以下に抑えられるという結果が得られていることから、今回の実験では実測により、それを実証する。なお、同実証実験の実施期間は、同年5月から2013年5月までの約3年間の予定で、実際に従業員が入居した状態で運用しながらデータを収集、解析し、省エネ効果を定量化することで、システムの総合的な評価・検証を行うという。