三井住友建設(株)は、独自に実用化した放射能汚染土除染システムの効果を実証したと発表した。同除染システムは、金沢大学との共同研究によるもので、1)汚染土壌の前処理工程、2)特殊洗浄機を用いた研磨工程、3)除染処理土と放射性セシウムを含む濁水に分離する洗浄・分離工程、4)凝集剤とセシウム吸着剤を用いた濁水の濃縮・脱水工程、により、放射能汚染土壌を再利用可能な除染処理土と放射性セシウム濃縮土に分離する。今回、同除染システムが福島県除染技術実証事業の対象技術として選定されたことにより、伊達市小国ふれあいセンター内の運動場(約2,500m2)において、同除染システムによる除染・実地試験を実施したところ、除染処理後の放射能濃度を1/25に低減させ、処分が必要な放射能汚染土壌の量を1/5に減らすなど、その効果が実証された。同社では、今後、除染処理方法の自動化を含むさらなる効率化を推進するとともに、同除染システムの積極的な展開を通じ、被災地の一日も早い復旧を支援していくという。
情報源 |
三井住友建設(株) ニュースリリース
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機関 | 三井住友建設(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 実証事業 | 汚染土壌 | 三井住友建設 | 吸着剤 | 金沢大学 | 福島県 | 放射能 | 放射性セシウム | 除染 |
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