JNC(株)は、セシウム(安定同位体)を含む汚染水から、セシウムを除去・回収する技術を開発したと発表した。同技術は、1)汚染水に水溶性のセシウム吸着剤(フェロシアン化物)を加えて「セシウム結合体」とする、2)この結合体に塩化鉄を加えて反応させ、アルカリ水溶液を用いて磁性を持たせる、3)磁石を用いて同結合体を磁気分離する、という工程でセシウムを除去・回収するもの。東日本大震災により発生した放射能汚染水に含まれる放射性セシウムの除去・回収にも利用可能で、応用すれば放射能汚染された土壌の洗浄水からのセシウム除去に用いることも考えられるという。この技術は、ゼオライト等の固形吸着剤を用いる場合に比べて、短時間で高いセシウムの除去率が得られ、廃棄物量の低減も期待される。また、磁気分離法を用いるため、迅速な分離操作の実現と密閉環境や遠隔操作による処理を可能とした。使用するのは、工業的に入手が容易で安価な材料のみであり、セシウム除去費用の削減も期待されるという。同社では、大量の汚染水処理が可能な工業的なセシウム除去プロセスの確立に向け、技術開発を進めるという。
情報源 |
JNC(株) ニュース
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機関 | JNC(株) |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 回収 | 土壌 | 除去 | 放射能 | 放射性セシウム | 東日本大震災 | 汚染水 | JNC | 安定同位体 | 磁気 |
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