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 (独)産業技術総合研究所、窓の省エネ化に応用できる調光ミラーデバイスの高効率作製技術を開発

発表日:2012.02.14


  (独)産業技術総合研究所は、「鏡」と「透明」の両状態を切り替えることで、ビルや車両の窓における省エネルギー対策に応用できる「調光ミラーデバイス」について、その低コスト化、大型化等につながる新しい作製技術を開発したと発表した。近年、ビルや自動車・電車における冷房負荷を減らす目的で、窓からの採光量を自由に調節し、太陽熱(赤外線)の取り込みを制御する「調光ガラス」が一部製品化されている。しかし、その多くは、ガラス上の薄膜が光を吸収する原理のため、ガラスの温度が上昇し、その輻射熱が室内にも放出されてしまうという欠点があった。今回開発した「調光ミラー」は、外光を吸収するのではなく、鏡によって外部へ反射させる原理のため温度が上昇しない。また、数ボルトの電圧をかけることで鏡状態と透明状態を切り替えることができ、太陽光を効果的に遮蔽できるため、冷房負荷の大幅削減が期待できるという。さらに今回開発した作製技術は、水素イオン伝導性に優れた接着性電解質を用いて基材を貼り合わせるもので、従来の方法に比べて、生産性、低コスト化、安定性、大型化の点で優れているという。

情報源 (独)産業技術総合研究所 プレスリリース
機関 (独)産業技術総合研究所
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | 産業技術総合研究所 | 冷房 | 高効率 | 太陽光 | 赤外線 | 鏡 | 窓ガラス | 調光ミラー | 調光ガラス
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