新潟県は、平成23年度ガンカモ類生息調査の結果を公表した。この調査は、ガン・カモ・ハクチョウ類の冬期の生息状況を把握し、その保護と生息地保全のための基礎資料とするため、昭和44年度から環境省(当時林野庁)が全国の都道府県に依頼して実施しているもの。同県では今回、平成24年1月8日に、これらの鳥類が渡来する県内の湖沼、河川、海岸など22ヶ所を対象に、新潟県野鳥愛護会に委託して調査を実施した。その結果、ハクチョウ類については、オオハクチョウ、コハクチョウ、コブハクチョウの3種、計15,751羽(前年比97%)が観察され、最も観察数が多かった観測地は、新潟市佐潟・上佐潟・御手洗潟(4,518羽)であった。ガン類については、コクガン、シジュウカラガン、ハクガン、ヒシクイ、マガンの5種、計12,645羽(前年比205%)が確認され、最も観察数が多かったのは、新潟市福島潟(7,950羽)であった。カモ類については、マガモ、コガモ、オナガガモ、カルガモの4種をはじめ、全17種で計76,273羽(前年比74%)が観察され、最も観察数が多かったのは、阿賀野市瓢湖(12,849羽)であった。