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 (独)国立環境研究所、研究情報誌「環境儀」第28号「森の息づかいを測る-森林生態系のCO2フラックス観測研究」を刊行

発表日:2008.04.30


  (独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第28号「森の息づかいを測る-森林生態系のCO2フラックス観測研究」を刊行した。森林は二酸化炭素の大きな吸収源であるとされているが、実際の状況はよく分かっていない。同研究所では、2000年に「森林生態系炭素収支観測研究」を開始し、苫小牧、天塩(北海道)、富士北麓の森林で二酸化炭素のフラックス観測を行ってきた。本号では、このプロジェクトを立ち上げた研究者のインタビューを中心に、調査方法と成果を分かりやすく解説。苫小牧のカラマツ林では、1年間に正味1.6~2.5トン/ha(炭素換算)のCO2が固定されているという重要な成果が得られたこと、天塩では植林後の成長過程を通した炭素収支の長期観測が続けられていることなどを紹介している。また、CO2フラックス観測研究のアジア・世界におけるネットワークについても紹介している。

情報源 (独)国立環境研究所 記者発表
機関 (独)国立環境研究所
分野 地球環境
キーワード 国立環境研究所
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