(独)森林総合研究所は、木材とエタノールの接触により、シックハウスの原因物質の1つとされるアセトアルデヒドが発生することを解明したと発表した。これまで、アセトアルデヒドが室内空気中で発生する仕組みはよく分かっていなかった。今回の研究では、木材にエタノールを塗ると、木材中あるいは木材に付着した菌体が持つ「アルコール脱水素酵素」(ADH)により、エタノールがアセトアルデヒドに変換されることを、実験により明らかにした。これにより、木材とエタノールの接触を防ぐことが、アセトアルデヒドの発生を抑制することに有効であることが示された。例えば、材料・施工の段階では、エタノールを含有した塗料や接着剤等の使用を避けるか、あるいはできるだけ使用量を減らすことが重要であり、居住空間においては、エタノールを含む洗剤や清掃用品などが直接木材に接するとアセトアルデヒド濃度が高くなる可能性があるため、特に気になる場合は、換気等を心がけるとよいという。
情報源 |
(独)森林総合研究所 プレスリリース
同上 詳細版(PDF) |
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機関 | (独)森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 塗料 | 森林総合研究所 | 木材 | 洗剤 | アセトアルデヒド | エタノール | アルコール脱水素酵素 | ADH | シックハウス |
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