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 (独)理化学研究所と東京大学、低消費電力デバイスに向けた新材料を開発

発表日:2012.08.21


  (独)理化学研究所と東京大学は、低消費電力デバイスに向けた新材料を開発したと発表した。電力需要の急増が招く地球温暖化やエネルギー資源枯渇の問題を避けるため、電子機器の省エネ化が叫ばれ、超低消費電力デバイスの実現を目指した材料の開発が行われている。今回、研究グループでは、トポロジカル絶縁体に磁性元素マンガンを添加した「磁性トポロジカル絶縁体」を開発。この試料から薄膜微小単結晶を作り試験を行った結果、材料表面が磁石の性質を持つこと、同材料中の磁壁が電流を運ぶこと、が明らかになった。これは、ゼロ磁場においてエネルギー損失することなく電流を流す現象である「量子異常ホール効果」の可能性を示唆している。今後、量子異常ホール効果の検証を進めるとともに、物質設計によって室温で磁性を発現できる材料を開発することで、超低消費電力エレクトロニクスが大きく前進することが期待できるという。

情報源 (独)理化学研究所 プレスリリース
東京大学 記者発表
機関 (独)理化学研究所 東京大学
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | 消費電力 | 理化学研究所 | 東京大学 | マンガン | 材料 | デバイス | トポロジカル絶縁体 | 量子 | 磁性
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