新日鉄住金エンジニアリング(株)は、四日市市から、新総合ごみ処理施設整備・運営事業を受注したと発表した。これは、焼却施設と破砕処理施設及び管理棟で構成される、336トン/日規模の施設を建設するもの。シャフト炉式ガス化溶融炉は、高温溶融により多様なごみを確実に溶融処理することができるほか、スラグ・メタルの有効利用による埋立処分量の削減、発電によるエネルギーの積極活用、万全な環境対策と安全性、の特長がある。施設稼働後は、破砕処理施設から発生する可燃性残渣と不燃残渣は焼却施設へ持ち込み、溶融処理を行う。焼却施設で産出するスラグ・メタル、集じん灰(飛灰)が資源化されることから、埋立物はなくなり、ゼロエミッション社会の実現に向け大きく前進することとなる。同社では、ガス化溶融炉の建設を通じて、地域の貴重な自然環境に調和する安全・安心な廃棄物処理を通して循環型社会の実現と地域貢献への寄与を目指して積極的に取組んでいくという。