環境省は、災害廃棄物処理の進捗状況と目標達成に向けての方針を公表した。岩手県、宮城県、福島県の3県とも、平成24年8月から9月末までの2ヶ月間で処理・処分の割合が約5%ずつ進捗している(3県合計:約22%が約27%に)。岩手県、宮城県では、中間目標達成に向けて進捗ペースの増加が必要となっている。今回、災害廃棄物の処理の推進に関する関係閣僚会合(第5回)を開催し、方針をまとめた。主な内容は、1)年内に被災地における処理能力をさらに増強するとともに、広域処理を調整している案件について、受入れ先を確定すること、2)海岸堤防や海岸防災林などの公共工事に、再生資材を着実に活用すること、3)平成24年度内に、岩手県・宮城県のすべての災害廃棄物の処理のめどをつけるよう、調整を終えること等、である。同省では、平成24年度末の中間目標達成を確実なものとするため、年内を一つの節目として、取組を着実に進めていくという。