ドイツのガブリエル環境大臣は、フォルクスワーゲン社、エーオン社等のコンソーシアムによるプラグインハイブリッド車の開発に、4年間で約1500万ユーロを助成すると発表した。再生可能エネルギーによる電力を動力源とする自動車を開発することで、石油への依存度を減らし、自動車由来のCO2排出量を抑制し、人口密集地域の大気汚染を改善するのに役立つと期待される。これは電力供給源としての再生可能エネルギーの位置づけの強化にも寄与する。また、ドイツの自動車メーカーにとって、プラグインハイブリッド車や電気自動車の開発は、EUが定める自動車のCO2排出削減目標を遵守するのに役立つ。石油価格の高騰やCO2排出量削減の必要性から、こうした自動車を世界各地に輸出するチャンスも広がっている。ガブリエル大臣は、「将来、ドイツは、自動車を供給するだけでなく、自動車を持続的に利用するためのエネルギー技術をも供給することになる」と強い期待を示した。