アメリカ環境保護庁(EPA)は、「有害物質排出目録」(TRI)データを革新的方法により活用する、大学プロジェクトの募集を開始した。TRIは、大気、水中、地表や地中に放出された有害化学物質の情報を提供するもので、これまで20年以上に渡り、環境保護や、健康を守る強力なツールとして、政府はもとより、企業、NGO、市民からも信頼を得ている。今回のプロジェクトでは、このTRIデータの更なる活用と理解を進めるために、大学の協力を呼びかけたもので、1)汚染防止と持続可能性、2)利害関係者の建設的関わりの構築、3)新技術による他データとのマッシュアップ(組み合わせ)、4)環境教育、の四分野、もしくはこの内の複数に該当する計画が優先されるという。募集期間は2013年3月18日~5月13日、同年秋からのプロジェクト開始を目指している。同プロジェクトへの資金援助は行われないものの、選ばれた大学チームは、EPAの専門家から直接、協力やガイダンスを受けながら、実際に地域の問題解決にあたることができるという。