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 EUで、電気・電子機器への臭素系難燃剤Deca-BDEの使用禁止、ドイツでは繊維製品にも代替品の使用を奨励

発表日:2008.06.30


  電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用を規制するRoHS指令及びガイドラインに基づき、2008年7月1日より、EU域内で販売される電気・電子機器への臭素系難燃剤デカブロモジフェニルエーテル(Deca-BDE)の使用が禁止となる。Deca-BDEは難分解性、生物蓄積性を有することが確認され、母乳への影響も指摘されている。短期的な影響は無いが、長期的には胎児への影響、さらに毒性の強いPenta-BDE, Octa-BDEに変化する可能性が指摘されている。ドイツ連邦環境庁は、繊維など、電気・電子機器以外の分野においても、Deca-BDEの代替品としてリン系難燃剤やハロゲン水酸化マグネシウムを使用したり、ポリアラミドやグラスファイバー等の燃えにくい素材を利用するよう奨励している。特にカーテンや絨毯にDecaBDEを使用すると、室内の空気が汚染されるだけではなく、洗浄時に水質・土壌汚染につながるおそれがあるため、この分野での使用を防止する必要があるという。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 健康・化学物質
キーワード 電子機器 | ドイツ連邦環境庁 | EU | 難燃剤 | 電気機器 | 臭素系 | decaBDE | デカブロモジフェニルエーテル
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