フランス政府は古紙リサイクル組織エコフォリオに対し、その認可を更新し2013~2016年の免許を発給した。更新の条件として、エコフォリオには、2018年までに紙のリサイクル率60%を達成するという目標に向け、リサイクル推進活動の拡充を図ることが求められた。一方、古紙使用率50%以上の紙を市販する企業には報奨金が支給されるという。環境・持続可能な開発・エネルギー省のバト大臣は、循環型社会への移行における重要なステップだとしてこれらの措置を歓迎している。古紙のリサイクル率が向上すれば、水や森林などの資源の保全やエネルギーの節約になる。また、紙繊維は何回もリサイクルすることができ、それによるCO2排出削減効果は年間39万トン分に上るという。これは自動車20万台以上の年間排出量に相当する。大気・土壌・水質の汚染や騒音公害、輸送に伴うリスクも軽減される等、環境面でのメリットは大きい。さらに古紙リサイクルの発展は経済活動にもつながり、現地での継続的雇用創出にもつながるという。