フランスのロワイヤル環境・持続可能な開発・エネルギー大臣は、循環型経済の柱として「廃棄物削減・リサイクル計画(2014~2020年)」を発表した。計画では、埋め立て処分する廃棄物の量を、2025年までに50%(2020年では30%)削減することを目標に掲げており、廃棄物の再資源化を進め、廃棄物による環境負荷を削減するとともにリサイクル部門の雇用創出を目指すという。計画ではこの目標を達成するための手段として、1)建材廃棄物のリサイクル強化(専門廃棄物リサイクル施設の全国展開等)、2)行政や企業での用紙類の分別普及、3)食料廃棄物の分別・リサイクルの促進(共用コンポスターの普及支援等)、4)廃棄物、特に使用済みの自動車や電子機器の違法処理の規制、5)使い捨てビニール袋の禁止措置(一定の使い捨てビニール袋を2016年1月から省令で禁止)、6)回路基板からの希少金属回収プロジェクトの支援、を挙げている。この計画は、エネルギー転換法案のうちの「循環型経済」に合わせたものとなっている。