アメリカエネルギー省(DOE)は、メイン州キャスティーン沖で同国初となる、送電網に接続した浮体式洋上風力発電の試作機が運転を開始したと発表した。同国における洋上風力の潜在発電量は4000ギガワット以上とされ、これは現在の国内総発電容量の4倍に相当する。また洋上風力産業が、2030年には最大で20万人の雇用を支え、年間700億ドル以上の投資を呼び込む可能性があるとも報告されている。しかし、同国で利用可能な洋上風力の大半は水深の深い海域であるため、浮体式の風力タービンの開発が欠かせない。今回メイン大学が主導するプロジェクトでは、DOEから5年間に1200万ドルの支援を得て、浮体式風力タービンを設計し、すでにその試作機の建造・設置が完了。このタービンは、低コストのコンクリート土台と軽量化したタワーを用いた半潜水式浮体構造が特徴で、コスト削減を図りつつ高い性能と効率を確保している。今後プロジェクトでは、この設計を検証・改善するためのデータを収集し、コスト削減に向けた技術的問題に取り組むという。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 発電効率 | アメリカエネルギー省 | DOE | タービン | 洋上風力発電 | 送電網 | 浮体式 | メイン大学 |
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