ドイツ連邦環境省とドイツ化学工業会は、2010年に開始したヒト・バイオモニタリング共同プロジェクトのパイロットフェーズが2013年2月に成功をもって終了したと発表した。このプロジェクトは、曝露が増加傾向にある、または健康に影響を及ぼす可能性があるが、人体内で測定できなかった物質についての分析方法を開発するもので、環境中の健康リスクについて重要な情報を提供する。これまで、体内に吸収された後の化学物質の健康リスクはモデルを使って推定することが多く、正確な評価は難しかった。現在までに、ディンチ、DPHP、MDIの3種類(窓・扉枠の固定剤、可塑剤などに使用)の分析方法の開発が行われた。今年はさらに、ジ-(2-エチルヘキシル)テレフタレート(DEHTP)など5種類(フタル酸代替物質、プラスチック可塑剤、酸化防止剤などとして使用)について研究が進められる。今後、時間、労力、コストはかかるが2020年までに50種類の物質を調べる予定である。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | モニタリング | 化学物質 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 健康リスク | 健康影響 | ドイツ化学工業会 | 分析方法 |
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