ドイツ連邦環境省(BMU)とドイツ化学工業会は、人体に取り込まれた有害物質の分析方法開発を目指すヒト・バイオモニタリング共同プロジェクトにおいて、最初に着手していた物質のうち、可塑剤等に使われるディンチ、DPHP、MDIの3種類の分析方法開発が完了したと発表した。このプロジェクトは、人々の曝露量が増加傾向にある、または健康に影響を及ぼす可能性があるが、人体内で測定できなかった物質についての分析手法を開発するもので、これにより、従来はわからなかった身体負荷を早期に把握できるとともに、物質の使用禁止・制限を行った際に、それが曝露低減に結びつくかどうかを示す科学的データが得られるという。これまで、こうした物質の健康被害に対するリスクは、モデルによる予測に基づいて判断され、過大・過小評価されることが多かった。プロジェクトでは、2020年までに50種程度の物質や物質群を調べる予定である。新たに環状シロキサン等5物質(化粧品、香水、保存料等に使用)が選定されており、同様に研究を行なっていくという。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 化学物質 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 曝露 | 健康リスク | バイオモニタリング | MDI | 分析方法 | ディンチ | DPHP |
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