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 国連環境計画とマイクロソフト社、全生物の相互作用を地球規模でシミュレーションする総合生態系モデル「マディングリー・モデル」を開発

発表日:2014.04.28


  国連環境計画の世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)とマイクロソフト社の研究機関は、すべての生物の相互作用の様子を地球規模でシミュレーションできる、初のコンピューター総合生態系モデル「マディングリー」(Madingley)を公開した。このモデルは、現実世界と同じ一連の基本生態系ツールに従い、地球上の生物のシミュレーションを行うもので、生態系の種類や規模にかかわらず適用できる。従来のモデルに欠けていた、自然界に対する人間活動の影響の長期予測と地球の行く末についての見通しが得られ、世界中で生態系が急速に劣化するなかで、自然がもたらす財やサービスの維持がいかに重要かを実感できるという。開発チームは、まず大陸や海洋などの物理的な地球のシミュレーションを行った。その後、生物を加えてシミュレーションを繰り返すことで、生物と生息環境との相互作用や、環境変化によって生物が受ける影響の観察・評価が可能になった。マディングリー・モデルはオープンソースで、今後科学者らによる分析や改良が期待されている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 生態系 | 生物 | シミュレーション | 国連環境計画 | UNEP | 生息環境 | 影響評価 | 環境変化 | マイクロソフト社
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