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 アメリカ海洋大気庁、オーストラリアの長期的降雨減少の原因は人間起源の温室効果ガス排出増とオゾン減少と発表

発表日:2014.07.14


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、新たに開発した高解像度気候モデルにより、オーストラリアの長期的降雨減少の原因が人間起源の温室効果ガス排出増とオゾン減少であることが示されたと発表した。このモデルは従来のモデルと比べ高い精度で地域規模の降雨量をシミュレーションできるという。NOAAの研究者らが、この気候モデルを用いて地球上のさまざまな地域における降雨量の変動をシミュレーションした結果、オーストラリアで特に顕著な変化が示された。気候変動の自然的要因と人為的要因をシミュレーションしたところ、降雨減少は主に人間起源の温室効果排出増と、エアロゾル放出によるオゾン減少によることが明らかになったという。実際、オーストラリア南部の降雨量は1970年頃から現在まで減少し続けており、シミュレーションからこの傾向は21世紀を通して続くことも予測された。NOAAの研究者は、この新しい気候モデルにより、干ばつなど水資源に関わる地域規模の気候予測をより高精度かつ迅速に提供できるとしている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 大気環境
キーワード NOAA | 温室効果ガス | オゾン | エアロゾル | シミュレーション | アメリカ海洋大気庁 | 気候 | オーストラリア | 降雨
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