アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害化学物質であるトルエンジイソシアネート(TDI)の新たな利用と輸入から消費者を守る規制案を公表した。TDIは現在、ポリウレタンや消費財(塗装剤、エラストマー、接着剤、密封剤など)の製造に広く用いられ、家庭や学校等で使われる製品に残留している。ジイソシアネート類は、労働環境において皮膚と呼吸器への感作性が認められており、喘息や肺疾患、場合によっては死を招く可能性がある。今回の案は、EPAが有害物質規制法(TSCA)の下、TDIを重要新規利用規則(SNUR)で規制することを提案したもので、TDIを消費財に重量で0.1%以上使用する場合、使用開始または再開の少なくとも90日前にEPAに届け出ることを製造者と輸入者に義務付けている。これによりEPAは事前にTDIの使用を評価でき、必要であれば、その活動を禁止または制限することも可能になる。現在EPAのウェブサイトでは、TDIと関連化合物に関する今回の規制案の詳細な内容と、意見募集要領が掲載されている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | アメリカ環境保護庁 | EPA | 規制 | 有害化学物質 | 有害物質規制法 | TSCA | TDI | トルエンジイソシアネート |
関連ニュース |
|