アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、ワシントン州の西海岸で発生している大規模な有害藻類ブルーム(シュードニッチャ属)のモニタリングと分析に8万8000ドルを助成すると発表した。2015年5月以降、アメリカ西海岸全体でこのブルームが発生しており、毒素の魚介類への蓄積、海洋哺乳類への影響のほか、汚染魚介類の摂取による貝毒が懸念されている。このためワシントン州では漁業を停止するなど、経済的および生態学的に甚大な被害が生じているという。例えば、5月にはマテガイ漁を停止し、収益減は920万ドルと推定されている。今回の助成金は、海洋観測システムネットワーク北西協会(NANOOS)にブルームのモニタリングと分析のため7万5000ドル、複数のパートナー機関にデータ収集のため1万3000ドルを提供する。ワシントン州沿岸の有害藻類の個体数や毒素の濃度に海洋・気象状況のデータも併せて分析することにより、大規模発生の原因を究明し、ブルームはいつまで継続するのか、2016年以降も発生するのかを予測するという。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 水・土壌環境 |
キーワード | モニタリング | NOAA | アメリカ海洋大気庁 | 有害藻類 | 海洋環境 | 分析 | ブルーム | 西海岸 |
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