アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、中部太平洋の海洋保護区で深海の観測を実施し、その模様をインターネットで一般にも公開すると発表した。NOAAは、2015年8~9月の2か月間、調査船につないだ2隻の無人遠隔操作艇(ROV)を使い、ハワイ近海などの3つの海洋保護区で水深400~5000mの海底観測を行う。この3か所は比較的原初の状態が保たれた海洋生態系で、観測チームはROVに搭載した複数の高画質カメラで画像を撮影し、陸上へ送り、陸上にいる科学者や研究者がこの画像を使って仮想の深海探検を案内するという。数千年かけて育ったと思われる深海サンゴの大群落やカイメンの群落が見つかると予想され、この模様を、NOAAのサイトからだれでもリアルタイムで見ることができる。研究者らは、これらの海域はまだ詳しい探査がされていない、近づきにくい場所で、生物多様性の豊かな地域なので、未知の動物や現象がたくさん見られるに違いないとしている。今回の観測は、太平洋の国立保護区周辺の学術研究や海洋管理に役立つ情報を体系的に収集する3か年計画の第1回調査である。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | NOAA | アメリカ海洋大気庁 | 太平洋 | 海洋保護区 | 観測 | 深海 | 海洋生態系 |
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