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 アメリカ環境保護庁、農薬イミダクロプリドの花粉媒介生物への予備的リスク評価結果を公表

発表日:2016.01.06


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、ミツバチなどの花粉媒介生物に悪影響を及ぼし得るネオニコチノイド系農薬「イミダクロプリド」に関する予備的リスク評価の結果を公表した。それによると、作物のイミダクロプリド残留量が25ppbを超えると、花粉媒介生物の個体数の減少やハチミツの生産量の低下などの悪影響が生じることが示された。特に柑橘類や綿などには25ppbを超えるイミダクロプリドが残留している可能性があり、トウモロコシや葉菜類などは残留量が25ppbを下回るか花蜜を生産しないという。なお、2015年にEPAはハチに有害な可能性のある農薬の使用を禁止することを提案しており、今回のイミダクロプリドの予備的リスク評価はネオニコチノイド系農薬の予備的リスク評価の第一弾である。他に3種類のネオニコチノイド系農薬(クロチアニジン、チアメトキサム、ジノテフラン)に関して予備的リスク評価が予定されており、その結果は2016年12月に公表されるという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質 自然環境
キーワード ミツバチ | アメリカ環境保護庁 | EPA | 農薬 | リスク評価 | ネオニコチノイド | イミダクロプリド | 花粉媒介
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