イギリス気象庁(MetOffice)は、気候変動とエルニーニョ現象の影響のため、2019年の世界の気温は過去最高気温に近い高温となるとの予測を発表した。2019年の世界平均気温は、産業化以前の気温(1850~1900年の平均)を1.10℃上回るという。高温の要因としては、エルニーニョ現象の寄与はわずかで、温室効果ガス濃度上昇の影響が大きい。予測どおりになると、2019年は記録のある高温年としては上位5位以内に入る。5位以内各年の平均気温はすべて産業化以前を1℃上回っており、すべて2015年以降の年である。また、上位20位までのうち19を2000年以降の年が占めることになる。1850年以降で最高温を記録したのは2016年で、産業化以前の気温を1.15℃上回った。2017年末に発表された2018年予測では、産業化以前の気温を1.00℃上回るとしていた。2018年10月までの観測結果はこの数値を裏づけている。ただ今後、たとえば大規模火山爆発など予測外の事象が起これば、一時的に低温となる可能性もある。
情報源 | イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁(MetOffice) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 温室効果ガス | イギリス気象庁 | エルニーニョ | 世界平均気温 | 火山爆発 |
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