欧州化学物質庁(ECHA)の加盟国委員会(MSC)は、カドミウム、酸化カドミウム、フタル酸ジペンチル(DPP)など6物質を、高懸念物質(SVHC)として特定し、認可対象物質の候補とすることを全会一致で合意した。候補リストに物質が収載されると、EUの生産者等には、その物質(混合物や成形品を含む)が一定条件に該当する場合、消費者への情報提供やECHAへの届出などの法的義務が生じる。今回の6物質の登録により、候補リストは144物質となった。一方、これらの物質のほか、UV-320などベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤4物質について、難分解性、生物蓄積性等が高いとして候補リストへの収載が提案されていたが、MSCは、これら4物質については現時点でSVHCとして特定することはできないと判断した。ただしMSCは、難分解性についての最終的な判断には、今後さらに専門家の議論が必要だとしている。これらの物質のREACH規則附属書XIV(認可を要する物質のリスト)への収載については、今後所定の手順を踏んで決定される。
情報源 | 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州化学物質庁(ECHA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 欧州化学物質庁 | ECHA | REACH | カドミウム | 高懸念物質 | 難分解性 | SVHC | フタル酸ジペンチル | DPP |
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