アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、フロリダキーズの7つのサンゴ礁地帯(計300万平方フィート)の修復・再生と保全のための20年戦略を公表した。フロリダキーズでは、1970年代以降、ハリケーンや海水温の上昇等による白化現象、寒波、サンゴの病気、海洋活動等によって、かつて25~40%だったサンゴ被度は現在2%にまで減少している。今回の計画を通じ、サンゴ被度を生態系維持に必要とされる25%に回復させるという。このため、まず第1段階として7地帯の平均でサンゴ被度を10年で2%から15%に引き上げることを目指す。病気にかかっておらず成長が早いサンゴ種の修復・再生などに注力するほか、藻などの侵略種を取り除き、サンゴ礁を健全に保てるようウニやカニを利用するといった取組も行う。そして第2段階では、サンゴ種を追加するなどして、平均サンゴ被度を25%に高め、サンゴ礁の生物多様性と生態学的機能の回復を目指す。NOAAは、連邦政府や州、サンゴ礁の専門家や修復・再生の担い手、地元地域社会などによる連携が鍵だとしている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) メディアリリース 「ミッション:フロリダキーズを象徴するサンゴ礁」について |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | サンゴ礁 | アメリカ海洋大気庁 | サンゴ被度 | 白化現象 | 寒波 | フロリダキーズ | 海洋活動 | 生態系維持 | 生態学的機能 |
関連ニュース |
|