アメリカエネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は、利用可能な技術のコスト低下により、再生可能エネルギー貯蔵への関心が高まっていると報告した。リチウムイオン電池の価格が過去5年間で約8割低下し、太陽光発電システムに貯蔵を統合できるようになったと指摘。アメリカでは現在、電力生産量の約18%を再生可能エネルギーが占め、2019年第3四半期に導入されたエネルギー貯蔵量は前年同期比で93%増加、今後も増加が見込まれるという。特に化石燃料をすべて輸入に頼るハワイ州では、2045年までにクリーンエネルギー100%を目指しており、電力大手AES社がNRELの実験を経てカウアイ島に世界最大の「太陽光+蓄電」システムを設置。蓄電池は4時間の電力需要に応えるエネルギーが貯蔵でき、燃料を年間370万ガロン節約できるとしている。エネルギー貯蔵技術は幅広く、長期間の貯蔵には揚水、圧縮空気、水素が有望であり、状況に応じた技術選択と今後の研究開発によりグリッドの安定化とコスト削減が期待できるという。
情報源 | アメリカ国立再生可能エネルギー研究所(NREL) ニュース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立再生可能エネルギー研究所(NREL) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | リチウムイオン電池 | 水素 | アメリカエネルギー省 | 化石燃料 | クリーンエネルギー | 国立再生可能エネルギー研究所 | 太陽光発電システム | エネルギー貯蔵量 | 太陽光+蓄電 |
関連ニュース |
|