国連環境計画(UNEP)の支援でイギリスの王立国際問題研究所が作成した報告書「生物多様性の喪失における食料システムの影響」は、生物多様性を保全するために食料システムの改革に必要な提言をまとめた。グローバルな食料システムは、肥料、農薬、エネルギー、土地、水などの投入量を増やすことで、より多くの食料をより安価に生産することを目指してきたが、このパラダイムが悪循環に陥っており、生物多様性喪失の主な原因となっている。農業は絶滅の危機に直面する生物の86%にあたる24,000種への脅威として認識されており、また、食料システムは人為的な温室効果ガス排出量の約30%を占めているため、気候変動の大きな要因でもある。同報告書によると食料システムの改革は喫緊の課題であり、1)世界の食生活を肉食から菜食を増やすスタイルに移行、2)自然を保護するために農地への転用を防いで土地を保護・確保、3)より自然に優しく生物多様性を支える農業へ移行、することを提案している。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)プレスリリース 「生物多様性の喪失における食料システムの影響」報告書 |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 気候変動 | 温室効果ガス | 国連環境計画 | 食生活 | 生物多様性喪失 | 食料システム | 王立国際問題研究所 | 肉食 | 菜食 |
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