アメリカ海洋大気庁、侵入種ミノカサゴ対策に料理を奨励

発表日:2010.08.06

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、大西洋の外来侵入魚種、ミノカサゴの新しい料理法を提案するよう、シェフたちに奨励している。ミノカサゴは太平洋の西部および中央部の原産だが、1980年代半ばに観賞用に飼育されていたものがフロリダの水域に放流されたと見られ、それ以降、急速に拡大して、現在ではノースカロライナ州から南米にかけての海域に定着している。科学者及び当局は、ミノカサゴが食物と縄張りをめぐって在来魚種と競合し、礁の生態系に影響を及ぼすことを強く懸念している。2010年6月にNOAAの科学者らが発表した、ミノカサゴ増加抑制策の研究によると、個体数増加率をゼロにするには、1年間毎月、成魚のうちおよそ27%を駆除しなければならないという。柔らかい白身を持つこの魚は食味が良いため、カリブ海諸国やアメリカでは、釣りや漁を通じてこの種を減らす取り組みが始まっており、NOAAも、この魚の消費拡大に向けて漁業者、卸売事業者および料理人の協力を呼びかけている。なお研究者らは、今回の研究は侵入拡大を止める方法に限られ、ミノカサゴの生態系への影響等についてはさらに研究が必要としている。

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