欧州委員会は、化学物質を伴う大規模事故災害防止規制(セベソII指令)を改正・強化する法案を提示した。化学物質をめぐる法律状況の変化に合わせるとともに、検査基準の厳格化や事故の際に市民に提供する情報の質・量の改善等を図る。EUの大規模事故災害防止指令(セベソI、同II)は、1976年のイタリアでの化学工場大事故を契機に、化学事故の発生と被害を抑制するために制定された。今回の改正点は、(1)化学物質の分類・表示方法の国連世界調和システムへの統合、(2)安全情報の提供、意思決定や司法への市民参加の関連規定の強化、情報の収集・管理・提供体制の改善、設備検査基準の厳格化、(3)不必要な管理負担の軽減等。新指令案は、関係者からの意見募集及び各種調査等の検討手続きに入り、2015年6月1日の施行を目指す。ポトチュニックEC環境委員は、「化学事故は今も起きており、安全について妥協することはできない。法規制を強化し、高い保護レベルを確保する」としている。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
---|---|
国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 化学物質 | 災害 | リスク | 欧州委員会 | 市民参加 | 安全 | 化学事故 | セベソII指令 | 世界調和システム | 検査 |
関連ニュース |
|