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 ドイツ連邦環境省、自動車鋳物部品工場の廃熱利用事業に補助、CO2を年間1万1000トン削減

発表日:2008.04.17


  ドイツ連邦環境省は、自動車鋳物部品製造工場の廃熱を有効利用するパイロット事業に対して70万ユーロを補助することを発表した。この事業は、バーデン・ヴュルテンベルク州のゲオルグ・フィッシャー自動車鋳物部品社が実施するもの。鋳物製造工程では高温で鉄を溶解する際に大量の熱が発生するが、この工場では、この熱のごく一部を暖房に利用していただけで、残りは未利用だった。今回の事業では、1年を通して廃熱から蒸気エネルギーを生産し、隣接する食品大手ネスレ社の工場に供給する。これにより、ネスレ社では天然ガスの使用量が減少し、CO2排出量を年間1万1000トン以上削減できる見込み。連邦環境省のガブリエル環境大臣は、「廃熱は多くの工場で発生するが、その工場で不要な場合、そのまま環境中に捨てられることが多い。しかし気候変動対策は各工場の敷地内で終わるものではない」と指摘。今回の事業のように、隣接する他の工場での利用を考えるなど、廃熱の利用を強化する必要があると述べた。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境
キーワード 工場 | CO2排出量 | 蒸気エネルギー | ドイツ連邦環境省 | BMU | 廃熱 | 鋳物
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