アメリカ環境保護庁(EPA)は、74日間の意見公募期間と2回の公聴会を経て、2012年2月14日、ポリ塩化ビニル・共重合体(PVC)の製造施設に対し、有害物質の大気への排出削減を求める厳格な最終基準を発令した。PVC製造工場が排出する塩化ビニル、ダイオキシン等の有害物質は、呼吸器系の疾患の原因となるとされる。とりわけ塩化ビニルは発がん性が確認されており、子どもが吸入すると、大人より影響が大きい。今回決定した基準は、既存の技術に基づいて策定されており、こうした有害大気汚染物質の排出削減に有効であるという。各施設は、最も実用的で費用対効果の高い技術を自由に選択できるが、排出が基準内であることを確認するために製造過程のいずれかのポイントで監視することが求められる。現在、アメリカ国内には17ヶ所の製造工場があり、その多くがルイジアナ州とテキサス州に所在する。この基準は既存の工場だけでなく、これから建設される施設にも適用される。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 大気汚染 | 工場 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 有害物質 | 発がん性 | 呼吸器系疾患 | 排出基準 | ポリ塩化ビニル | PVC |
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