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 アメリカ環境保護庁、サッカリンを有害物質リストから削除

発表日:2010.12.14


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、一般的な人工甘味料であるサッカリンおよびその塩類について、もはや人間に健康被害をもたらす危険性は認められないとして、EPAの有害物質リストから削除した。サッカリンは白色の結晶性粉末で、現在、ダイエット飲料やチューインガム、ジュース等に使用されている。1980年代には発がん物質の可能性があるとされていたが、1990年代後半に、サッカリンおよびその塩類に関する科学的知見の再評価が、アメリカ国家毒性プログラムと国際がん研究機関によって行われ、人間に対する発がん性はないとの結論が出された。有害物質リストに残す科学的根拠がないことから、今回EPAは、「資源保全回収法」(RCRA)および「包括的環境対策補償責任法」(CERCLA)の有害物質リストから削除したもの。2010年4月22日にEPAが提案した今回の削除に対して、反対意見は寄せられなかったという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質
キーワード アメリカ環境保護庁 | EPA | 有害物質 | 安全性 | 発がん性 | 科学的知見 | 人工甘味料 | サッカリン | RCRA | CERCLA
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