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 アメリカ環境保護庁、ポリ塩化ビニルの製造施設に、有害大気汚染物質の排出規制を強化する新基準を提案

発表日:2011.04.18


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、ポリ塩化ビニル(PVC)の製造施設に対し、製造過程で生じるダイオキシン、塩化ビニル等の有害な大気汚染物質の排出規制を強化する新基準を提案した。これら汚染物質は、呼吸器疾患やガン等の原因とされ、子どもでは塩化ビニルの吸引による発ガンリスクが特に高いとされている。新基準は、製造施設が実行可能性と費用効果の最も高い技術を選択できるよう弾力的に対応しつつ、汚染物質排出削減をめざす。製造施設はまた、製造過程での排出モニタリングも課せられる。現在、全米で17箇所のPVC工場があり、その大部分はルイジアナ州とテキサス州にある。新基準は、既存施設、新規に建設される施設のいずれにも適用される。EPAは、官報登載後、60日間意見を受け付け、また、公聴会を2回開催する。またEPAは、化学工業に対してもダイオキシン、塩化ビニル等の大気汚染物質排出基準を作成中で、2011年後半に提案の予定である。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質
キーワード モニタリング | ダイオキシン | 大気汚染 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 有害物質 | 基準 | 排出規制 | ポリ塩化ビニル | PVC
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