アメリカエネルギー省(DOE)は、低コストの集光型太陽熱発電(CSP)技術の開発を支援するため、5年間(2008-2012年度)で最高6000万ドルを助成するという告示(FOA)を発表した。温室効果ガス排出量の削減やエネルギー安全保障の強化のためにエネルギー源を多様化しようという現政権の取り組みの中で、ソーラーエネルギーの増加は重要な位置を占めている。今回のFOAでは、CSPプラントの効率向上に向け、最先端の蓄熱コンセプトや熱交換液の開発に取り組む企業や大学の事業を支援する。CSPシステムでは、太陽のエネルギーを集光・吸収して得た熱を使ってエネルギーを生産するが、蒸気タービンやヒートエンジンで直ちに発電に利用することもでき、また熱エネルギーとして蓄え、後で利用することもできる。エネルギーを蓄えることで、太陽光の遮断による弊害を回避し、必要な時にエネルギーを届け、昼夜を問わず電気を供給できるようになる。