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 欧州環境局、EUの2011年廃棄物輸出量が増加と報告

発表日:2012.11.06


  欧州環境局(EEA)は、EU加盟国間およびEU域外との廃棄物の輸出入状況を調査した報告書を発表した。これによると、1999年~2011年にEU加盟国から輸出される廃棄物は、鉄くずや銅、アルミ、ニッケル等では倍増、希少金属で3倍、プラスチックで5倍に増加した。また、有害廃棄物(鉛電池、化学物質、汚染土壌等、腐食性や毒性等があるもの)の輸出も131%の増加を示した(2000年~2009年)。これは、EUの廃棄物政策の厳格化・統一化により、処理能力のない加盟国からドイツなど処理施設のある国へと輸出が増えたためとみられる。また、有害廃棄物をOECD加盟国以外に輸出することは違法だが、「中古品」と偽って輸出される量は年間25万トン以上と推測される。今後も、資源需要やリサイクル量の増加により、また有害廃棄物では処理施設の不足から、廃棄物の輸出は増えると予想される。EEAは、今後資源の逼迫はさらに強まると予想され、新技術やビジネスモデルにより廃棄物の発生自体を抑制していくことが重要だとしている。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード リサイクル | EEA | 廃棄物 | 資源 | 輸出入 | 処理施設 | 有害廃棄物 | 欧州環境局
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